働きたくないのな

仕事の反省と改善と関係ないこと

掲載原稿を受けてからWEB公開まで

プレスリリース用の原稿制作からWEB公開まで

私が関わっているプレスリリース公開業務は以下(6~13)のところになります。 

  1. サービスを開発している部署でプレスリリース原稿を作成
  2. 開発部署と広報担当とやりとりして内容を確定させる。
  3. 内容によっては会社の偉い人が口だしてくる。
  4. 内容によっては関係ない人が口出してくる。
  5. いろいろあって内容を確定。
  6. 広報担当からWEB担当に原稿(画像あれば画像素材)提供
  7. HTMLコーディング
  8. 事前確認サーバーへアップ
  9. 広報担当に確認連絡
  10. 広報担当で内容確認
  11. 広報担当からの戻り確認(修正指示あれば修正して8に戻る)
  12. WEBページ内容確定
  13. 時間になったら本番公開

普通はこれ見ると「ただのコーダーじゃねーか!」と思いますよね。自分もそう思うんですが、私の仕事環境だといろいろと課題も多くて、はいはいコーディングだけやっときゃ良いんでしょ?とはなっていません。

原稿受け取り段階の萎える課題

コーディング前、原稿を受け取った段階で以下のような弊害が存在します。

  • 会社内の用語に沿ってない原稿がやって来る
  • 原稿内容の形式が微妙にテンプレート化されていない
  • 原稿提供から公開までの時間がめちゃくちゃタイト
  • 場合によって4~5本一気に来る。
  • CMS設計がゴミで、記事と一覧が同期していない。
  •  サイトのゴミCSSによるレイアウト弊害

 

 課題1:会社内の用語に沿ってない原稿がやって来る

プレスリリース用原稿を制作する際、頭のいい人が作るのでしっかりしたものが来るんですよ。誤字も無いし、表記の揺れも整えられている。でも何故か自分たち会社が定めた用語についてのチェックがゆるい。

用語集を作ってる担当の方に確認したら、用語集の参考元は記者ハンドブック*1でした。さすがに全てを流用しているわけでは無くて、プレスリリース原稿でよく使われる用語だけ参考にさせてもらってるようです。そのためコーディング時にツールチェックでヒットした用語は広報担当にフィードバックします。

就任時、メイン担当に何故コーディング段階でこんなことしてるのか確認してみたところ、過去運用でそうなったとのこと・・・・。いやいや、原稿作成段階でやることだよ(涙)

課題2:原稿内容の形式が微妙にテンプレート化されていない

これは大きい会社組織だから起きてる問題のように思っています。中小企業であれば原稿作成する人がある程度固定されいてメンバー内で意識合わせするだけで済むので、頻繁に問題は起きないと思いますが、大企業だと共通の空テンプレートを公開しておいて、それをベースに各部署の人が原稿を作成してもらい、数人のプレスリリースの担当が内容チェックなど進めることになります。その結果、何故か微妙にレイアウトが違う*2原稿が作成されてしまっています。

ワードで作った内容をそのまま反映してほしいとか指示してくるくせに、そのワードの中身が揃ってないよ~!

 課題3:原稿提供から公開までの時間がめちゃくちゃタイト

どの会社でもそうだと思いますが、内容確定が予定している公開日ギリギリになります。自分たちで公開時間決めて原稿つくるのに目一杯時間利用しておいて公開1時間前に「原稿出来ました!よろしく!」ってコーダーにプレッシャーかけすぎ! 指定時刻に公開できないとコーダーに責任押し付けるとか酷すぎィ!

大企業のプレスリリース公開時間はどれだけ数多くの媒体に取り上げてもらえるか?といったところをベースにしていて、朝刊掲載されるなら午前中、明日の朝刊なら夕方までみたいな感じですが、「10時!」「18時!」はその会社が決めてることなので、もし指定時刻にプレスリリース公開すると決めたのであれば、WEB制作時間もしっかり考慮してほしいのな。

そもそも朝刊・夕刊って考え方も改めた方が良い気がしますよ。新聞媒体なんて大きい会社の暇な情弱役員が読んでるだけで、世間はWEB媒体が主流。営業時間を超えたとしてもSNSで情報発信すればちゃんと見てもらえます。

Twitter/facebookのフォロワーを増やすように広報活動頑張れ!

課題4:場合によって4~5本一気に来る

年に数回、終業時刻になって「明日10時に5本掲載です!」とか依頼がくるけど、原稿はいつもらえますか?って聞くと「明日朝までに」って返事。

頼むから1日前に原稿ください!物理的に無理(涙)

課題5:CMS設計がゴミで記事掲載と一覧が同期していない

ブログは記事投稿するとき、TOP・カテゴリ・タグ・RSSを手動で更新しないですよね。記事を投稿するといろんな場所に記事タイトル(リンク付)が表示されますよね。

私の会社は違うんです(涙)

意図的に一覧の掲載内容をコントロールしたい*3というオーダーがあってそうなったようです。

いる?その謎の運用ルール。普段は新着順で表示してるところに突然固定表示する?見てる人は戸惑うだけ。

もしその記事を多くの人に読んでもらいたいなら、SNSで1日数回発信した方が読まれます。数字的根拠のない謎ルールは見直した方が良いです。 

Twitter/facebookのフォロワーを増やすように広報活動頑張れ!(2回目)

サイトのゴミCSSによるレイアウト弊害

企業サイトでは公開したリリースを半永久的に残す傾向がありますが、WEBでは過去のページを残すことでその後の運用に弊害が出るときがあります。

いまでは使えないようなクラス定義が広範囲に適用されていて、それを削除しちゃうと過去リリースに影響が出るから残す必要がある。でもいまのオーダー内容に沿わないので利用したくないけどテンプレート仕様上外せないからネガティブ指定を追加する、みたいなゴミにゴミを重ねるような運用が続けられています。

WEB運用の観点ですが、大企業のプレスリリースと言えど一定期間経過したらWEBサイト上からは削除する感覚は持った方が良いです。他の媒体は自然消滅するのにWEBサイトについてはいつまで残しておけるから放置するのは管理者の怠慢。

HTMLとしてのプレスリリースは定期的に削除して、記録として残したいなら別の形式でアーカイブとして残すことを検討して良いと思います。

運用課題は基本解決されないと思ってる

巷の啓発本だと「課題点を洗い出してミーティングで課題点を挙げて課題意識を共有して全員で課題解決に取り組みましょう」みたいなこと書いてありますが、個人的には対等な立場で成り立つ解決策で、私のような弱い立場*4ではムズイですね。一応意見共有の場みたいなものはあるし、その場で課題を共有することもできるんですが解決には至りません。まずみんな忙しいですし、それなりにスムーズに進んでるのに更に制度上げようなんて下っ端の人間が言ったところで誰も動かないです。なので表立って細々とした課題をこちらから言うことは無くなりました。

基本、仕事上は金と時間が無いと人は動いてくれないと思っているので、日々ちまちま報告はしておきつつ、サイトリニューアルなどのビップインベントの際にボトムアップして改善してもらう感じでやってます。

 

 

 

 

*1:毎年更新されて「あれ?なんでこれ漢字表記になってるの?去年までひらがなだったのに!」みたいなライターご用達の本。

*2:「リストの番号の形が原稿によって違う」「インデント幅が 統一されていない」など微妙な点です。

*3:上位に固定表示、掲載件数を変えたいとかいう謎のルール

*4:THE派遣社員